厚生労働省は、令和8年度の公的年金額を次のとおり改定することを発表しました。

1.年金額の改定率(全体)

令和8年度の年金額は、名目賃金の変動や物価の動向に基づくルールに則って改定されます。

  • 国民年金(基礎年金):前年より +1.9%

  • 厚生年金(報酬比例部分):前年より +2.0%

これにより、老齢年金や障害・遺族年金などが総じて増額されます。


2.実際の年金額(例)

■ 国民年金(老齢基礎年金)

  令和7年度 令和8年度
満額(月額) 69,308円 70,608円
増減額 +1,300円

■ 厚生年金 (報酬比例部分+基礎年金2人分の標準例)

  令和7年度 令和8年度
標準年金額 232,784円 237,279円
増減額 +4,495円

※ 数字は平均的な加入期間・収入を前提とした標準例です。


3.年金額改定の仕組み

年金額は、次の要素を基準として算出されます。

  1. 物価変動率(前年の消費者物価指数の変動)

  2. 名目手取り賃金変動率(実質賃金+物価の影響)

  3. マクロ経済スライド調整(年金制度の安定に向けた調整)

マクロ経済スライドにより、給付の伸び幅は一定程度調整されますが、令和8年度は改定率がプラスとなっています。


4.その他の改定ポイント

  • 国民年金保険料も賃金・物価変動に応じて見直しが行われます。

  • 在職老齢年金の支給停止調整額は引上げ予定です(例:前年水準から増額)。


施行時期

令和8年度(2026年度)年金額は 令和8年4月分から適用されます。